勇者大庭亀夫はかく語りき

またあのヘンなガイジンの夢を視た。
たしか、「ガメ・オベール」とかいうのだ。
なぜ俺がこの訳のわからんガイジンの夢を毎夜見続けるのか、2chに書き込んで俺が普段意見をコーカンしている賢人たちの意見を募ってみたがさっぱりわからぬ。
書き込んだのが(内緒だが)俺の好きな柚木ティナのスレッドだからだったかも知れぬ。
やっぱり初め考えたとおり「反日外人スレッド」にしておけばよかった。

このくそガイジンはふざけておる。
「ガメ・オベール」というヒトをおちょくった名前を使って間違いだらけの日本語で俺の愛する日本をけなしやがる。
ゆるせん、と思う。
頭に来たので八紘一宇と先端技術の幸福な結合(夫が八紘一宇先輩で先端技術のせんたんちゃんが妻、だった、と思う。多分)によって生まれた日本をバカにするとただではおかん、というコメントを書いて送りつけてやったのに、掲載承認さえ出さないで無視しやがった。
許せん。
子供の時、たしか「少年サンデー」の図解で毎日他人になって人生を送る夢を見続けた男の話を読んだことがあったが、あれは結局病気だったんだっけ?
おぼえてねえ。
そろそろ医者に行って診てもらったほうが良いかもしれん。
このガメ・オベールとかいう若いガキは、どうやら英語国民らしい。
夢の中の光景でひとつ、鮮明に覚えている光景がある。
狭い広場に鉄で出来たアイスクリームコーンみたいな間抜けな彫刻が突っ立っておって、
その隣には大聖堂がそびえておる。
あれは確かニュージーランドのクライストチャーチとかいう町だ。
会社の近くのJTBの窓に貼ってあるポスターを見たことがあるから間違いない。
毎日出勤のときに横を通るからな。
海外旅行などというくだらんことには興味がないからまともにポスターを眺めたことがないが、庶務の早苗ちゃんに「勘違いすんなよな、このスケベジジイ」というひどい言い方でこっぴどくふられたとき、近くの焼鳥屋でホッピーと安焼酎の1対1割をしこたま飲んで駅に帰る途中JTBの窓におもいきり反吐をぶちまげた。
そのとき涙ににじんだ眼でじっくり文面を読んだからおぼえておる。
「ニュージーランドの夏!!」
そーか、南半球は夏なんだな、と思った途端、どーゆーわけかまた早苗ちゃんの顔を思い出して涙がどっと出て来た。
ほんとうに愛しておったのに。
たった26歳の年の差がなんだというのか。
クライストチャーチ。十日間40万円、って書いてあったな。
どこのバカがそんな大金払って、わざわざ腹の中では「この黄色い猿め」とせせら笑っているに違いない白人の国に出かけるんだろ。
バカの考えることは、わからん。

なんだっけ?
おー、そうだった、「ガメ・オベール」の話であった。
こいつは訳がわからん奴で、自分が本人なのだからよくわかるが、普段頭のなかは英語で稼働しておる。
それなのに、いつも傍らにいる誰かにはフランス語で話しているよーなのだ。
なんでだ?
もっと訳がわからんことには机に向かうと、日本語や欧州語で日記を書く。
ブログ、とかいう、あれのようである。
俺は外国人にも外国語にも全然興味がないから外国語なんか英語もわからんが、
¿Por qué no te callas?
なんちゃって、ゆーときのハテナが倒産、間違えた、ハテナが倒立しているみたいな変態みたいな記号は確かスペイン語だろう。
スペイン語を書くときには辞書を頻繁にひきながらだからスペイン語は下手なのがわかる。

ガメ・オベールってのは、きっとGame Overから思いついた名前に違いないが、英語で署名するときには Gamay Auberとフランス語っぽい名前を使う。
どこまでも嫌な奴である。
まるで「おそ松くん」のイヤミみたいな奴だ。
えっ? なに? 年がわかる?
うるせー、お前みたいな若造になにがわかる。
聞け、この野郎。
俺はな、俺は会社を信じていままで頑張った。
「血の小便」が出るまで頑張ったんだぞ。
朝は6時に起きてウシクヌマの自宅を出て、夜はいつも終電。
ゴマすり以外にはなんの能力もビジョンもない課長(このバカ野郎はとんでもない奴であった。なにかというとワセダ、ワセダって、鼻にかけやがって「大庭君、きみは、どこの大学だっけ、….ああ、たしか津田沼短期大学、とかいう学校だったなあ、まあ、大学なんて役に立たないもんは2年のほうが時間が無駄にならなくていいかも知れんよなあ。ぼくなんか、都の西北で4年間もムダにしちゃって後悔しているよ。アハハハハ」と、同じことを俺は百回は聞かされた)に嫌味を言われながら、メシは居酒屋の500円定食、楽しみと言えば帰りの電車のなかで読む夕刊フジだけで、俺は、頑張った。
俺はなあ。
こら、お前、聞いてんのか。
頑張ったんだよ!
それなのに、ちょっと会社が傾いたら….えっ? 傾いたら、どうしたって?
言いたくねえよ、そんなもん。

いかん。
ついコーフンしてしまった。
なんだっけ?
ああ、そうか。
あの反日外人ガメ・オベールの話だった。

何より許せんのは、このガキが金持ちらしいことだ。
僻(ひが)みじゃないかって?
僻みなんかじゃねえよ!
だって、この野郎のブログ読んでみろよ。
「わっしはビンボーなのでビジネスクラス」って、なあああーんだとおおお、
ビジネスクラスって、俺の会社、いやもういまは「俺の会社」じゃねーけど、
まあ細かいことは言うな、俺の会社でも部長以上じゃないと乗れないクラスのことだろーが。
こーゆーところだけでも、「反日外人監視サイト」の仲間が言うとおり、こいつがほんとうは北朝鮮のスパイだというのがわかるな。
ガメ・オベールの検索語でたどった「反日外人を見守るスレ」に書いてあるとおーりだと思う。
西洋人版の金玉姫(ガメ・オベール謹注:「金賢姫」の間違いらしいです)に決まっておる。

あれっ?
興奮したら、なんの文脈だかわからなくなったな。
ああ、そうか、夢の話だな。
このガメ・オベールという反日外人にはわからんことがいっぱいある。
どうやらアパートに住んでいるらしいが、アパートのくそ贅沢な階段を下りてくそみたいに飾り立てたくそデカイくそ扉を開けると、いきなりどこかのスペインの街に出る。
どこだかわからんが、絶対スペインだ。
街はイタリアのようにも見えるが、バス停の広告が「¿倒産はてな?」だからな。
夢の中ではいつも隣に誰かがいて、どうも、あの、夢の中でも明瞭ななんだかこの世のものとは思われない良い匂いは、その人間からしているようだ。

「夢を見続けるのは異常だが、そのくらいいーじゃないか」って?
バカ野郎!
そーゆーわけには、いかんのだ。
昨晩の夢は、細部まで結構はっきり見えた。
このクソ反日外人は毎日いくつかの言語で「ブログ」を書く。
それもコンピュータを言語別に持っている、ヘンな仕組みだ。
俺はこいつが台所のテーブルらしいところで「日本語コンピュータ」に向かい合っておるところにたまたま、こいつの頭のなかに居合わせた。
そのとき初めて気が付いたのだ。
こいつのブログ、
「大庭亀夫の生活と意見」というタイトルが付いておる。
ガメ・オベールだから、Game Overで、 Game->亀 Over->大庭(おおば)
というつもりのジョーダンなのだろうが、ひとの名前を虚仮(こけ)にしやがって、
俺は絶対許さない。
氏名僭称罪にあたるのではないか。

ふざけやがって。
俺様の名前を騙るなんて、とんでもない奴である。
俺が、ほんとーの日本人、真人にして勇者大庭亀夫のブログを書いてやる。
俺の人生をバカガイジンに乗っ取られてたまるかよ。
ガメ・オベールよ。
真の勇者大庭亀夫の名前を騙(かた)ったことを懼れよ。
近所のガキは、「あのおっちゃん背広着てっけど、ほんとは会社クビなんだって。
フローシャだって、ママ、言ってだぞ」とか、バカ親にゆわれてバカにしやがるが、
ガメ・オベールよ、第三小学校(近所の小学校です)のクソガキどもよ、思い知れ、その真実を。
失業した中年サラリーマンとは我の世を忍ぶ仮の姿、
われこそは暗闇世界の君主、人間の悪徳と欲望を糧として栄える、暗黒世界の真実の王なるぞ。
ありとあらゆる幸福を断罪せよ。
太陽を処刑せよ。
光に死を。

エロイムエッサイム、我は求め、訴えたり。

画像は、1月に俺の夢に現れたガメ・オベールが見た合衆国の鳥。
なんで、そんなものが写真に残ってるのかって?
うるせーなー。
念写だよ、念写。
そんなことも知らねーのか、ボケ。

29/March/2009

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